繋がらない・・・
ヒョクチェとの交信は途絶えたまま・・・
まだ完全には癒えていない状態だが、Mr.Leeは、目を覚ませと強い念を送り続ける。
そのすさまじいまでの気で、ヒョクチェの身体は虹色のオーラに包まれ始めた。
起きろ!目を覚ますんだっ!
まだ、許してなんかない・・・
だから・・・お前を許す時を俺にくれ。
心を閉ざしたままで、何になるんだ。
お前は、俺に許しを乞い、そして・・・俺の弟にならなければならないのだ。
ヒョクチェ・・・俺の声が聞こえるか?
哀しみに染まったヒョクチェの心・・・
後悔に満ちた心が、Mr.Leeの暖かい思いに包まれてゆく。
僕・・・僕は目を覚ましてもいいの?
ヒョクチェ!
俺の声が聞こえたんだな。
あぁ、いいとも、さぁ、戻って来い!
俺は、ここにいる。
兄さん・・・
僕を許してくれるの?
あぁ、だから、目を覚ませ。
ヒョクチェの瞳がゆっくりと開かれる。
まだ、起き上がれない兄弟は、お互いに手を伸ばしきつく繋ぎ合う。
しっかりと繋がれたMr.Leeの大きな手から暖かい思いが伝わり、ヒョクチェの瞳から大粒の涙が溢れた。
それは、邪気の無い綺麗な涙だった。
ヒョクチェ、Jが目覚めたら元気な顔を見せてやれ、いいな。
どこまでも慈悲深いJの気持ちを二度と無下にするなよ。
わかってるよ、兄さん。
もう二度とこんな事はしないと誓うから・・・
良かった・・・本当に良かった・・・兄さんを失わずに・・・
ありがとう・・・
そう呟いたヒョクチェは、再び静かに目を閉じた。
その顔は安らかで、未来への希望が宿っていた。
さぁ、俺も少し眠ろう・・・
Jをこの腕で強く抱き締められるように・・・
To be continued.
⭐本当にひっさびさのLeeでしたが・・・如何でしたでしょうか?
ちょっと短いですね(苦笑)。
でも、書いて見たくなったので・・・
当初、ヒョクチェには永遠の眠りについて貰うつもりでいたのですが・・・
やはり、ハッピーエンド好きなうさには、お話の中でとは言え、無理。
という事で・・・
また、日を開けずにUP出来たら良いのですが・・・
拙い文章ですが、感想頂けると嬉しいな・・・
ではでは、そろそろ休みます。
素敵な日曜日をお迎え下さいませ。