おはようございます。
お天気になりそう・・・
この物語、不思議な感じがするのよ。
とても柔らかくて・・・
知らずに通り過ぎてしまったかもしれないたくさんの中から、出会えるって、運命なのかなぁ~?
帽子の運命
著者:今江祥智
装画:宇野亜喜良
1998年11月25日 初版第一刷発行
発行所:出版工房 原生林
定価:1、500円+税
人生とは、幸せに向って生きること。
地味なカバーケースから本体を取り出すと、ちょっとびっくり、感動!
美しい若草色の薄紙を纏い、透けて見えるのは、真っ白な帽子を被った少女。
私の撮影では、いまいち、その繊細な美しさが撮り切れていませんが・・・
とても柔らかな若草色なのです。
あぁ、この物語の主人公かしら?
13のお話とエピローグで綴られた、一人の女性の半生。
人は、生まれて、いったい、どんな風にどんな人と出会ってゆくのだろう?
そして、思わぬ別れもやって来る。
その時々の出会いと別れが、帽子をアイテムに綴られてゆく静枝の物語。
一話毎に素敵なイラストが挟まれている。
文章もゆったり・・・
その行間にある暖かみが、よかった。
決して、言葉数が多い文章ではないのだけれど、奥深いものがある。
短時間で読めてしまう。
でも、また、読み返したくなる・・・
何て言えばいのだろう?
変な安心感とでも言えばいのだろうか?
う~ん、上手な言葉が見つからないわ。
でも、読後感は、清々しかったと記して置こう!
まったりとした昼下がりの一時にお薦めかな・・・