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LUNAママのぷれしゃす
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連れ連れなるままに大切な人や物、出来事について

by usa
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ヴァンパイア伝説~Mr.Lee!~54
(ユナに会わなければ・・・)
(しかし、会ってどうするつもりだ!)
(今更、過去の哀しい話を蒸し返して、それがユナのためになるのだろうか?)
(そして、僕に、何がしてやれるだろう・・・)
(ただ、幼かった自分の罪を謝罪して、気持ちを楽にしたいだけなんじゃないのか!)
(自分が楽になりたいだけなんじゃ・・・)
Mr.Leeは自問自答を繰り返していた。
J姫に嘘を付く事も躊躇われた。
(また、哀しい思いをさせてしまうのではないか?)
(最近のJはとても敏感で、すぐに僕の嘘を見破ってしまう)
(どうすればいい・・・)
しかし、Mr.Leeの正義感は、やはり、沈黙することを良しとはしなかった。
SLKを駆って、ユナの屋敷へと向かう。
ユナは、あれ以来、Mrs.ソナと静かに暮らしていた。
元来、優秀で才能溢れるユナを、この静かな暮らしの中で埋もれさせてしまうのは、忍びなかった。
しかし、あれ以来、ユナは表だった場所には顔を出さなくなった。
Mrs.ソナの仕事は手伝っているようだが・・・
あくまでも、裏方に徹しているようだ。
何が、彼女をそうさせているのか?
定かではなかった。




呼び鈴を押す前に、Mr.Leeは、もう一度、自問自答して見た。
(僕のせいなのか?)
(同じ、業界に入れば会いたい会いたくないに係わらず、顔を合わせなくてはならない。)
(ユナは、僕を避けているのだろうか?)
(あぁ、考えていても始まらない!)
(とにかく会って話そう。)
Mr.Leeは毅然とした態度で呼び鈴に指を・・・
程なく、執事が現れ、大広間へとMr.Leeを招じ入れた。
「暫く、お待ち下さいませ。ユナ様も直ぐに降りていらっしゃいますでしょう。」
階段を下りてくるユナの足音が響いて来た。
Mr.Leeは緊張する自分を奮い立たせた。
(しっかりしろ!)
(何を恐れる事がある・・・)
「Lee様、お久しぶりでございます。」
ユナの落ち着いた声が響く。
「ユナ・・・」
「今日は、どうなさいました?」
「君に、また、辛い思いをさせてしまうかもしれない・・・」
「何の事でしょう?」
「僕は、ずるいのかもしれない・・・」
「自分が苦しみから解放されたいのかもしれないんだ。」
Mr.Leeの苦悩に満ちたその顔に、ユナは心が揺れた。
(もう、忘れたはず・・・Lee様は、私などの手が届く人ではないわ。)
(高望みをしてどうするの?Lee様には、J姫様がいらっしゃる!)
「ユナ、聞いてくれ・・・」
Mr.Leeは、ゆっくりとあの忌まわしい火事の日の事を、話始めた。
静かに聞き入るユナ。
その顔には、恨みや哀しみは見えない。
ただ、Mr.Leeを優しく包み込むような眼差しだけが・・・
そして、話終えたMr.Leeを優しく抱きしめた。
「Lee様、ご自分を責めないで下さい。」
「幼かった頃の過ちに囚われないで・・・」
「私は、Lee様の母上様、リナ様に娘以上の愛情をかけて頂きましたもの。」
「そして、リナ様亡き後もMrs.ソナが母親代わりでした。」
「心から、愛して下さっています。それは、今も昔とちっとも変わらずに・・・」
「そうか、ユナ、君は幸せだったんだね。そう、思っていいんだね。」
「はい、Lee様、私は、幸せでございました。」
「貴方への愛は叶わなかったけれど・・・」
「ユナ・・・」
「僕も君が嫌いなわけじゃ決して無いよ。ただ、僕の運命の人はJなんだ。」
「分かって欲しい。虫が良すぎると思うだろう。」
「けれど、この気持ちに嘘は付けない!許して欲しい・・・」
「Lee様、一度だけお願いです。一度だけ、私に口付けを・・・」
「それで、貴方の事は、本当に忘れます。」
「お仕事に戻って、バリバリ働きます!」
「現場で貴方にお会いする事も怖くないはず・・・」
「して頂けませんか?」
Mr.Leeは、戸惑いを隠せない・・・
それは、どんな形にせよ、J姫を裏切る事でしかない・・・
だが、ユナの気持ちも痛いほど理解出来た。
Mr.Leeは、ユナの頬をその大きな手で優しく包み、おでこにそっとキスをした・・・
ユナの瞳から涙が零れ落ちる・・・
その涙をMr.Leeは指先で優しく拭い、ユナの目を真っ直ぐ見つめ、
「君が好きだよ、でも、それは、友人として、そう大切な友人としてだ!」
「きっと、君にも運命の人・・・ソウルメイトは見つかる!」
「きっと、出会えるはず。」
「さぁ、前を向いて、いつだって、君にエールを送るから・・・いいね。」
もう、ユナの瞳の中に憂いはないようだった。
いつか訪れる出会いに胸をときめかせ・・・


                        To be continued.
by pink_alien98 | 2006-02-18 23:22 | プチ創作☆Mr.Lee | Comments(6)
Commented by johnmika at 2006-02-18 23:52 x
LUNAママ様~UP、ありがとうございます!!
ユナ・・・切ないですね・・・叶わぬ想いも運命の二人の前では仕方ないことですね・・・
おでこにキス・・・Leeの聡明さと優しさを感じました・・・ユナにもカレの誠意とJ姫への揺るがない愛が伝わってヨカッタ!!
続き、穏やかな気持ちでお待ちしておりますね~
Commented by pink_alien98 at 2006-02-19 00:01
>johnmikaさん、こんばんは。
これで、何とかJ姫にも面目が立つかな?
さて、幸せなシーンへと突入出来ますか・・・?
Commented by なしりんご at 2006-02-19 02:05 x
LUNAままさん、こんばんは。
そうです。おでこで良かったです。ビョンホンシの・・・おっとlee様の唇は愛するユナさまだけです。でも、私がユナなら、切なすぎます。きっと、一生分の勇気でお願いしたのでしょうから。なんだか、ヨンスがミンチョルに1度だけでいいから、「愛してる」って言って下さいと言った時と重なってしまいます。嘘でもいいから・・・・・・って。でも、そこでしてしまうような男性だったら愛せないだろうな。人の心なんてそういうものですよね。
では、続きを楽しみにしています。
Commented by cheerfully at 2006-02-19 07:15 x
LUNAママさん、おはようございますっ♪
ユナさんに真実を話して、もうMr.Lee悩むコトはないよね(^-^ ) ニコッ
だって、ユナさんちゃんと話しを聞いてくれたし~っ♪
確かにユナさん、切ないですよね...でもMr.Leeにおでこにキスして
もらったじゃない~っ♪(o^^o)。本当Mr.Lee...優しい人だねっ♡
ユナさんにも早くソウルメイトが現れますように~(^人^) オ・ネ・ガ・イ♪
Commented by pink_alien98 at 2006-02-19 12:09
>なしりんごさん、こんにちは。
おでこでギリですよねっ!
嘘でもいいから・・・
それは、切なすぎますね。
そして、もし、その願いを叶えるならば・・・
Jの愛も失ってしまうかしら?
真実だけが欲しい・・・?難しいですね。
今、Timシのサランハムニダ聞きながら・・・
Commented by pink_alien98 at 2006-02-19 12:11
>cheerfullyさん、こんにちは!
おでこにキスでも倒れると思います。
Mr.Leeの唇・・・触れたら・・・
日曜のお昼から、まだまだ、危ない人のまま・・・
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