おはようございます。
今日のお目覚めは?
お天気は・・・曇り。
暑くならないのかなぁ~?
だといいけれど・・・
さて、彼が待っているから(笑)、逢いに行って参ります。
だって・・・今度は、いつ逢えるのやら・・・
だから・・・頑張っちゃうわ。
なので、今日のお留守番はLeeにお任せっ!
はぁ~、さすがに眠い!
もう・・・
今日は、自主欠勤したい・・・
ずっとこのままJと一緒に。
こんな日もあっていいんじゃないか?
否・・・
レイの低いがよく通る「Lee様っ!」って言う声が聞こえてきそうだった。
はいはい・・・
わかっているさっ、僕には責任がある、ユリウスのトップとしての。
僕は、すっかり夢の中のJにそっと口付けて、身支度のために起き上がった。
Jへ話すつもりだった復学の件は、また延びてしまった。
今夜こそ、話さなくちゃ。
それに、また、僕が留守の間にあいつに来られたりしたら・・・
冗談じゃないっ!
とにかく、仕事を早々に切り上げて帰宅しなければ。
ふっ・・・まだ、業務に付く前から、これじゃ・・・
目が覚めたら、隣で眠っているはずの彼はいなかった。
ふぅ~・・・両手を上げて可愛い欠伸。
もう・・・Leeが・・・
だから・・・起きれなかったじゃない・・・
一人、熱い夜を思い出して頬を染めていたら、スヨナが朝食の準備が出来たと呼びに来た。
「ねぇ、スヨナ・・・Leeは、ちゃんと食べて出社したのかしら?」
「はい、姫様、もちろんでございますとも。このスヨナがLee様がお食事を食べられないなどと言うことを赦すはずがありませんわ。」
「お身体にさわりますもの。」
「ええ、そうね。有難う。」
「さぁ、今度は、姫様がきちんとお食事なさって頂かなくては、困りますよ。」
「早く、お元気になられて頂かなくては、私も精が出ませんもの。」
「そうね、前の様に健康でいなくちゃ・・・」
そう言いながら、J姫の頬が淡いピンク色に染まる。
「姫様?」
「えっ、なあに?」
「何を考えていらっしゃるのですか?とても幸せそう・・・」
「・・・」
「姫様?」
「あ、ううん、何でもないわ。」
「まぁ、このスヨナにも秘密でございますか?」
「ううん、そんな・・・恥ずかしいから・・・」
「では、また、お話されたくなったら、いつでも、このスヨナがお相手させて頂きますから・・・」
「そうね、いつか・・・」
J姫の心の中には、Mr.Leeへの熱い思いと共に、いつか出逢うであろう我が子への思いが・・・
健康にならなくちゃ、彼のためにも元気な赤ちゃんが産めないもの。
愛する人の命を引き継ぎし者・・・
古から引き継がれて来た誇り高きヴァンパイアの血筋を、このLeeの代で絶やすことなど、許されるわけがないのだから・・・
己が身体の弱さを恨めしく思わずにはいられないJ姫だった。
しかし、そんな思いとは裏腹に、Mr.Leeが既に覚悟を決めていたとは、J姫は知る由もなかった。
そう、そんな事とは、露知らず、愛するLeeに似た赤ちゃんならどんなに愛らしいだろうと、まだ見ぬ子を想像して笑みが零れるJ姫だった。