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カテゴリ:創作☆ソヌ( 35 )
まほろば・・・
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求めていたのだろうか・・・

悠久の遥か彼方のような・・・

永遠に俺には縁のない場所を・・・

思いを封印して・・・

ただ、生きて来た。

何になりたかったわけじゃない・・・

生きる希望などなかった。

ただ・・・

ただ、何だ?

わからない・・・

俺は、何のために生まれて来たのだろう?

探すことさえ、億劫で・・・

安らぐことなど必要ないと、肩肘を張り・・・

いや、それすらも、わかってはいなかったのかもしれない。

俺の心が揺れたのか?

それとも・・・

本当は、ずっと揺れ続けていたのに、目を瞑って来たのか?

今更、自問自答した所で、引き返す事など・・・

そうだ。

そんな所まで来てしまっているのだから・・・

何も変わりゃしない!

何もだ!

そう、俺は、俺でしかない。

浅い眠りに付く前に・・・

何故?

お前の事が思い出されるのだろう・・・

マトリョーシカ・・・

まるで、今の俺。

突き詰めても突き詰めても・・・

堂々巡り・・・

もう、止めよう!

何も生まれはしないっ!

俺は、俺・・・

キム・ソヌなのだから・・・



☆娘のお友達のお母様がロシアに旅行されて、その時のお土産のマトリョーシカ・・・
片付けてたら出て来たと、娘が母にくれました。
で、見ていたら・・・
こんなの出来ました(笑)。
ソヌへ思いを馳せて・・・
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by pink_alien98 | 2007-12-01 08:57 | 創作☆ソヌ | Comments(2)
書き終えて・・・
↓冒頭で思いは書かせて頂いたのですが、改めて、あぁ、こんなに時間がって・・・
自分でも驚いてしまったのですが、ソヌの最初のお話MOTHER(2006年6月20日)をUPしてから、ほぼ一年が経とうとしていたのですね。
そんなに時間が過ぎていたなんて、全く、感じていなかったので・・・
何だか・・・
あぁ・・・そうなんだぁ~って、感じがしています。
本当にソヌに囚われてしまって、よくぞ、こんな勝手な事を思いついたものだと(苦笑)。
精一杯愛したつもりです。
この愛がソヌに届けばいいと願いながら・・・
拙いけれど、書かずにはいられなかった私の思いを汲んで下さり、残された最終話にお目を通して頂ければ幸いでございます。
実は、珍しく最終話は、かなり前に頭の中に出来上がっていたので、その間を埋めてゆく作業をしておりました。
で、EMOTIONとスムーズに繋げるために、ほんの少し修正致しました。
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by pink_alien98 | 2007-06-12 08:40 | 創作☆ソヌ | Comments(2)
Reminiscence~ETERNITY~
ソヌを好きになって、誰より好きになって映画館へ通い、DVDで見続け・・・
切な過ぎて・・・
何故?
何故、貴方がこんなにって・・・
この最後の一筋の涙に辿りつくまでの貴方を知りたくて、
こんな大それた事を綴り始めていた自分がいました。
こんなに長く続けるつもりがなかったために、ソヌが勝手に動き出して、ちょっと?いえ、かなり彷徨ってしまったけれど・・・
イメージに添えたかどうかは分かりません。
だた、私の中に在ったソヌを拙い言葉で綴りました。
ただただ儚く散ってゆくソヌの命の最後を優しく包んであげたかった、私の自己満足に過ぎません。
ジウン監督は、本編ではソヌの生い立ちやカン社長との出会いに全く触れていません。
だからこそ、知りたかったのです。
ジウン監督のメッセージは量らずも初回に観た時にちゃんと受け取る事が出来ていました。
それがとても嬉しかった事、忘れられません。
きっと、まだまだ・・・
思いは果てることなく、ソヌへ!
でも、これで最後になりました。
長々とお付き合い下さいましたことに感謝致します。
本当にただの私の自己満足にお付き合い下さって、有難うございました。

本当は、もっともっと幸せな時間をプレゼントしてあげたかったけれど・・・
ごめんね・・・
私には無理だったみたい。
あなたの亡骸をこの胸にそっと抱きしめてあげることしか出来ないよ・・・
私の全てがあなたの流す血で真紅に染まって行くような錯覚に囚われるほど・・・

では、ソヌに逢いに行って下さいませ。
そして・・・抱きしめてあげて下さい・・・そっと、そっと・・・
何より愛しい者を抱きしめるように・・・

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最終話
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by pink_alien98 | 2007-06-12 08:39 | 創作☆ソヌ | Comments(26)
Reminiscence~ EMOTION~
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あぁ、本当にそうだな・・・
簡単に忘れる事が出来る感情なんて・・・そんなものは、実に薄っぺらなものさ。
忘れられなかったからこそ、俺はこんな所まで来てしまったのかもしれない。
思ってもみなかった、ギリギリの崖っぷちまで・・・
誰を道連れにでもない・・・
俺が自分で決着を付けるしかない。
生きる屍のような俺にあのチェロの音が今も優しく鳴り響いている。
あぁ、あんな風に静かな穏やかな気持ちになれたのは、一体、何年ぶりだったろう?
俺にもあんな穏やかな時間が訪れるなんて・・・
何が俺の決断を狂わせたのか?
何故?カンへの連絡を怠ったのか?
今となればもう、どうでもいいことかもしれない。
考えてみれば人並みの恋すらしたことなどなかった。
ただ、甘い記憶と言えば、ジウォンと過ごしたあの短い夏の日。
恋と呼ぶには余りにも儚く散ってしまった・・・
大切な人だった・・・ジウォン・・・
俺の人生は、常に死と向き合い、食うか食われるかの休まる時などありはしない日々だった。
憎しみだけが俺の生きる原動力だった。
何故、この世に生を受けたのか、知りたかった。
俺は愛されていたのか?
生きる意味があったのか?
儚く消え去る俺の命の灯・・・
もう、残されてはいない。
やり直す事など出来はしないところまで来てしまったのだから。
それが俺の選んだ運命ならば、甘んじて受けよう!
俺のせいで、まるで虫けらのように命を落としていった奴らの顔が浮かぶ。
何もそこまでしなくてもよかったのに・・・
今ならそう思える。
今、俺が存在している世界が、己の所業故に俺に背を向ける!
そうだ、全て俺の生きて来た報いに他ならない。
誰を恨むのではなく、己の所業を呪わなければならないのだろう。
カンに仕えて来た時間が走馬灯のように巡る。
手に入れたものなど何一つなかった。
そうさ、いつも同じことの繰り返し・・・
この指の隙間から零れ落ちる砂のように・・
どんなに願っても叶わなかった。
ただ、欲しかったものは・・・
言葉には出来ない・・・
否、したくはない。
この胸の奥に仕舞い込んだままゆこう!
もう、告げる相手さえ今の俺にはいないのだから・・・
あの名前も知らぬ美しい調べが聞こえて来る。
知らず知らず笑みを浮かべてしまったほど心に染み渡って来たあの調べが・・・
今一度、この時に聞くことが叶うならば・・・
いつまでも鳴り響いている。
優しい調べ・・・
あぁ、きっと、最後の最後、こんな俺を送ってくれるというのか?

愛して欲しかっただけだったんだ・・・
そう、愛して欲しかった・・・
俺でなきゃ駄目だと言って欲しかった・・・
俺が必要だと言って欲しかったんだ。
誰かに必要とされる人生でありたかった。
そして、俺もその誰かのために生きてみたかった。

叶わない夢のまた夢・・・

                 To be continued.
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by pink_alien98 | 2007-05-30 05:53 | 創作☆ソヌ | Comments(6)
Reminiscence~ ENCOUNTER~
偶然・・・いや出会いは、必然だったのか?
出会わなければ、そうだ!
出会わなければ、あんな思いはしなくて済んだものを・・・
俺の監視が始まった。
ヒスと言う女。
彼女が置かれている状況とは何て裏腹に、その容貌は、写真で見るより幼かった。
カンが惚れた女。
どんな女なのか容易に想像が付いていたのだが、今回は見事に裏切られた。
この女が、何故?
カンと・・・
興味を持った。
カンともあろう男が惚れる・・・どこに?
何故、興味など持ってしまったのだろう・・・
それが、俺の命を左右する事になろうとは、その時は思いもせずに。
俺は、先ず、その女へカンからの言付けだったランプを届けた。
こんな俺を何の警戒もせずに無防備に女一人の部屋へ上げるのか?
いくらカンの部下とは言え・・・
それだけカンを信頼していると言うことなのか?
彼女の外見からは、そこまで推し量る事は出来なかった。
だが、カンからのランプを鼻で笑った。
子供っぽいと・・・
俺にしてみれば、お前の方が余程、子供だと言ってやりたかった。
だが、上目使いで俺を見上げたその眼差しは、そうだ・・・
ジウォンが俺に悪戯っぽく笑いかけるそれとよく似ていた。
一瞬、ほんの一瞬、心臓がドキンと打った。
何を・・・
馬鹿な・・・
こんなカンの女になるような奴とジウォンを重ねるなんて、俺とした事が。
カンとこの女ヒスの繋がりが見えなかった。
何処で?
どうしてもそこへ思考が戻ってしまう。
ヒスの携帯へ電話がかかる。
何処で鳴っている?
気が付かずに俺が下敷きにしていたらしい・・・
手渡すと、汚いものにでも触るように袖口で拭った。
車の鍵を忘れた俺に、おじさんと呼びかけて来た。
おじさんだと・・・はっ!
冗談じゃない!俺が一体いくつに見えているんだ。
まぁ、わからないでもない・・・ヒスにとっては・・・
30前の俺は、おじさんなのだろう。

翌日、まだ、俺は眠りの中、ヒスの声で起こされた。
ヒスは、俺を呼び出し、食事をしようと言う。
何が、目的なのか?
そして、俺にいきなり、殺し屋なのか?と、聞いて来た。
そのあどけない瞳で俺を見詰める眼差しに、思わず食べている物を喉に詰めそうになった。
違うと答える俺に、もう一度聞いて来る。
俺の答えが同じだと、つまらないと言った・・・
お前は俺が怖くはないのか?
この俺にいつしか染み付いてしまった裏の世界の匂いを、この女は肌で感じる事が出来るようだった。
だが、それを恐れるのではなく、どこか楽しんでいるようにも見受けられた。
警戒が必要だ。
スタジオへ向かう途中、俺は、どうしても知りたくなって、カンとの出会いを尋ねた。
答えを聞く前に、ヒスは、ランプの店に立ち寄り、赤い小ぶりのランプの値段を聞いていた。
俺は、そのランプを記憶に留めたのだった。
もう、カンとの馴れ初めを聞くことは止めにした。
そんな事を聞いても意味はない。
ヒスをスタジオへ送り届けた、迎えは必要ないと言う。
聴きたかったら隣で聴けると言われ、場違いだが、俺は、静かに椅子に座り、あの切ないメロディーに耳を傾けていた。
そこは、俺なんかが足を踏み入れた事のない世界だった。
微笑んだ事の無い俺・・・いつしかぎこちないけれど、自然に笑みが知らず知らず浮かんでいたようだ。
ヒスが、俺を見て微笑んだ。
俺は、迎えは要らないと言われたが、何故か、心が浮き立ち、ヒスのいるスタジオへと足が向いていた。
だが・・・やはり・・・
カンが海外への出張をいいことにヒスは、男遊びを始めた。
それが、遊びなのか本気なのか、俺の知るところではない。
俺は、行ったこともないクラブへと出向く事になった。
明らかに、場違いだった。
居心地の悪い2階からヒスが踊っている姿を見続けていた。
目が離せなかった・・・何故だか・・・
その夜、俺は、ヒスとヒスの男と対峙する事になった。
いつもの冷酷無比な俺らしく、男をなぶり者にしようとしたが、途中、全身で男を庇うヒスに思わず躊躇してしまった。
俺とした事が・・・
今でもあれでよかったのかと・・・考える・・・
何故、カンを追い詰めるはずが、自分の首を絞める事をしてしまったのか?
ヒスを上手に扱えば、カンの弱みになっただろうに・・・
男を庇い、必死の形相で俺を見返して来るその眼差しに負けたのだ。
カンには、連絡を取らずに・・・無かった事にしよう!
俺が発したとは信じられない言葉が口を付いて出た。
ヒスは、あたふたと逃げ帰る男を追いかける。
俺もヒスを追う。
捕まえた腕を思い切り振り払われた。
ヒスが言った・・・そんなに簡単に忘れられるものじゃない・・・
あぁ、そうだな・・・忘れられるものじゃない。

           To be continued.
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by pink_alien98 | 2007-03-22 09:40 | 創作☆ソヌ | Comments(6)
Reminiscence~ RUN-UP~
いつも通りに仕事を終えて、カンに今日の営業成績の報告をする。
深夜零時はとっくに過ぎている時間だ。
だが、カンは、精力的にまだ、仕事をしているようだった。
食えない親父だ・・・全く。
いい年をしてまだ強欲に何かを手に入れたくて、蠢くカンがソヌには、哀れに思えた。
何も望むものなどないソヌには、カンの果てのない欲望が、醜く映った。
だが、そんな事などおくびにも出さずに、淡々と報告を終える。
最後にカンが、明日、話があるから食事を一緒にと言われた。
ソヌに一瞬、緊張が走る。
だが、それも一瞬のこと。
何も心配する必要など在りはしない。
俺は、まだ、奴に何も尻尾を掴まれるようなことなどしていないじゃないか。
落ち着くんだ。
わかりました。と。静かに受話器を置いた。
何の話だろう?
考えを巡らせて見るが、思い当たることはなかった。
まぁ、いいさ。
明日になればわかる。
気にする必要などないさ。
さぁ、帰ろう。
従業員へ最後の支持を告げ、ソヌは、ソヌの城であるスカイラウンジを跡にした。

何も無い・・・本当に人の匂いのしない無機質なただの入れ物に過ぎない俺の部屋。
ソヌは、改めて、自分の部屋を見渡して、今までに思ったこともなかった感情に囚われていた。
こんなに冷え冷えと感じたことなど、未だかつてなかったのに。
突然、あの血まみれの惨状がフラッシュバックした。
鼓動が一時に激しくなる。
俺のためにこんな俺のために死を選んだスジョン・・・
俺を守るために、あの幼かった日々の償いのために俺に殺されたウォン。
ここで、そう、ここで、彼らの命は果てたのだ。
最後の安らぎだったかもしれないスジョンをも失った。
ここで・・・
血まみれだったけれど、スジョンの死に顔は、安らかだった。
抱き上げた時のあの感触は忘れられない。
胸の奥で、何かが壊れた音を聞いたような気がした。
まだ、俺の中に人としての感情が残っていたなんて・・・
思いもしなかった展開に、自分で戸惑いを隠せずにいた。
スジョン、お前の無念も必ず一緒に俺が晴らしてやるから。
待っていろ、いいな。
必ずだ!
薄暗い寒々とした部屋の中に俺は立ちすくみ、決意を新たにするのだった。

部下にちょっと出て来ると告げ、ソヌは、カンとの約束の場所へと・・・
緊張するな!
カンは、勘の鋭い奴だ、悟られてはならない。
ソヌは、自分にそういい聞かせ、通された個室で静かにカンを待った。
程なくして、奴は現れた。
いつもより、少し、顔色が優れなかった。
「ソヌ、待たせたか?」
「いいえ。お話とは何でしょうか?」
「まぁ、そう、急ぐな。」
「はい。」
豪勢な食事が運ばれて来た。
食欲など在りはしない、だが、食べないわけにはゆかぬ。
カンは、美味そうに食い付いていた。
ソヌも食べ始める。
カンが、徐に、口を開いた。
「お前に前に監視を頼んだ女がいただろう。」
「はい。」
「その監視を実行して欲しい。」
「いつからですか?」
「あぁ、前にも話した通り、俺が出張でいない3日間だ。何かあればきっと俺のいない間に動くはずだからな。」
「わかりました。その間のラウンジの方は、誰に?」
「あぁ、誰でも構わん。お前に任せるから、勝手に仕切って置け。」
「わかりました。では、直属の部下に。」
「あぁ、そうしてくれ。」
「この前言ったように、何かあればわかっているな。」
「はい。」
「そうか、お前に任せて置けば、俺も安心だ。さぁ、もっと食べろ。」

カンとの食事を終え、ラウンジに戻ったソヌは、信頼の出来る部下に3日の間の指示をい言い渡し、連絡を怠るなと伝え、城を跡にした。
さぁ、いよいよ、カンの尻尾を掴む時が来たんだ。
ソヌの心はここの所味わったことの無い高揚感に満たされていた。
復讐という名のメビウスの輪から抜け出せるチャンスかもしれない・・・
これで、何もかも終わりに出来るかもしれないと思えば、足取りも自然と軽くなるのだった。
そう、まだ、知らなかったから・・・
己が運命の過酷さを・・・

              To be continued.
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by pink_alien98 | 2007-03-19 06:19 | 創作☆ソヌ | Comments(6)
Reminiscence~MEBIUS~
何もなかった・・・
全てが泡の様に消えてしまった。
俺の最後の生きがいだった・・・復讐という名の俺が生きる意味が、もう見出せなかった。
一晩、泣き叫び続け、もう、俺には何も残されてはいなかった。
俺の祖父だと名乗るシン・ジョンウォン、疑う必要はないだろう。
俺に嘘を付く必要など何一つ在りはしないのだから。
父の名は、キム・ウォン、母の名はシン・ソヨン・・・
あははっ・・・それがわかったって、今更、何になるって言うんだ。
もう、おしまいだ・・・
俺には、何もない!
たとえ、彼らが俺を愛していたとわかった所で、何も変わりはしない。
あの祖父と名乗る男の言葉に従い、俺がホテル王の跡を継いだからって、そう、何も変わりはしない。
こんな外れた道を歩いて来た俺に、何が出来る。
何も出来はしない。
ジウォンは、もういない・・・
俺の生きる意味はもう無いに等しいのだから。
ただ、何もかもが虚しかった。
虚空を見詰めながら、そこにジウォンの面影を求め、瞳は宙を彷徨う・・・
虚無感とはこのことかっ!
寂しいと思ったことなど、ジウォンとドンウォンの死以外には、なかったはず・・・なのに、この感覚は・・・
誰かに側にいて欲しいと魂が叫んでいた。
俺は、不幸を運んで来るために生まれて来たのだろうか?
俺に関わる者、全て命を失って逝ってしまう。
何処から狂い始めたのだろう・・・
やはり、辿り着いたのは、カン・・・
俺を復讐へと駆り立てたカンへと戻るしかなかった。
あいつの命を受けなければ、ウォンは、組織の犠牲にならずに済んだ。
たった一人で全てを被り、姿を晦ます事さえしなければ、あの女も狂いはしなかったはず。
そして、今もきっと俺たちは、3人で暮らし続けていたのかもしれない。
それが、幸せな生活であったかどうかは、問題ではない。
ただ、まだ、親子でいられたはず・・・
祖父の言葉を借りるのであれば、少なくとも、ウォンもあの女も俺を愛していたんだ。
やはり、俺は、復讐という名のメビウスの輪から抜け出すことは出来ないようだった。
カン・・・奴をこの俺の下に跪かせ、そして息の根を止めるまでは、生きなくてはなるまい。
奴にこの俺が何者であるのか知らしめてやらなければ、俺の復讐は終わらない!
首を洗って待っているんだな、カン。
いいかっ、俺は、決して怯んだりはしない!
この命、どうせ、いつかは果てるもの、ならば、もう少し、あと少しだけ生きて、この思いを遂げてからでも遅くはないよなっ。
なぁ、ジウォン、そうだろ。
だから、惜しむものなど無い俺は、無敵。
そうだよなっ、ドンウォン。
彼らの悲しそうな顔が俺の決心をほんの少し、躊躇させたが、俺を止めるまでには至らなかった。
怖いものなど、何も無い。
そうだ、俺には、失うものが何一つとして無かったのだから・・・
ただ、在るとしたら、それは俺の命だけだった。
だが、それも存在の意味は、復讐のみ!
だから、何も惜しむべき物はなかった。
怖いもの知らずとはこの事なのかもしれなかった・・・

俺は、シャワーを浴び、クタクタに疲れていた気持ちを立て直した。
思いっきり熱い湯が俺の復讐心を煽っていた。
仕事着とも言えるブラックスーツに身を固めると、俺は、本来の俺を取り戻せたようだった。
何食わぬ顔をしてスカイラウンジに顔を出し、いつものように振舞った。
誰一人として、俺の思いになど気づく奴などいやしない。
無敵のキム・ソヌがそこにはいた。
ラウンジの窓ガラスに映る俺は完璧だった。
ニヤっと笑って見る、いつものような不適な笑みを浮かべて・・・
あぁ、大丈夫だ・・・ソヌ、お前ならやれるさ。
きっと、きっと大丈夫・・・
俺は、俺にそう言い聞かせていた。
さぁ、新たな闘いの日々が始まる。
いいか、ソヌ、怯むなっ!
怖いものなど在りはしないのだから・・・

            To be continued.
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by pink_alien98 | 2007-03-18 06:19 | 創作☆ソヌ | Comments(6)
Reminiscence~TIES~
その男は、眩しそうに俺を見上げて・・・
大きくなったな・・・
そう言った。
誰だ?
俺にはこの白髪の男の記憶はない。
「ソヌ・・・すまなかったな。」
「あなたは誰ですか?俺はあなたを知らない。」
「あぁ、まだ、幼かった。そうだ、本当に幼かったのに、あんな酷い仕打ちをしてしまった・・・私を・・・今更、許して欲しいとは言わない。」
「だが、私は、お前の父であるウォンとの約束を果たさねばならぬのだ。」
「ウォン・・・それが俺の父の名前なのかっ!」
「あぁ、お前は父親の名すら知らないまま育ったのだな・・・」
「ソヌ、私の名前は、シン・ジョンウォン。聞いた事があるか?」
「シン・ジョンウォン・・・まさか、あの大手のホテル王の。」
「あぁ、そうだ。さすが同じ業界に身を置いているだけの事はあるな。ただのチンピラでは私の名は知らないだろう。」
「そのホテル王がこんなちっぽけな俺に何の用があるって言うんだ。」
「ソヌ、お前の母親は私の娘だ。シン・ソヨン。この父である私や母のヨンエを捨て、お前の父ウォンの下へ走った。私の愛する一人娘。最愛の・・・」
「・・・」
「そうか、お前は聞いていなかったのか?あれが哀しい最後を遂げた後に、お前に祖父母がいると聞かされなかったのか?」
「いいや・・・そんな話も耳にしたこともあったような気がするだけだ。今となっては、どうでもいい事だろう。何故、今頃、あなたは俺の前に現れる。」
「あの時は、何もかもが許せなかったのだよ。可愛いはずのお前も私にはソヨンを思い出させる哀しみでしかなかった。可愛さを通り越して憎んでいたのだ、私たち夫婦を捨てて、ウォンに走った娘をな。だから、お前を愛することも出来はしなかった。」
「それがどうした?今更、もう過ぎた事!そんな事を聞かされて何になるって言うんだ!」
ソヌは感情が昂ぶって来る事を抑えようと必死だった。
声を荒げそうになり、深呼吸をする。
「ソヌ、聞いて欲しい。少しだけだ。いいか、ウォンが亡くなる前に私に連絡を取って来たのだ。そう、何年ぶりだっただろうか・・・あいつの声を聞くのは。」
「変わっていなかったよ。静かに話すあいつの声は・・・私をあの日に一気に連れ戻し、苛立ちを覚えた。」
「だが、あいつは、お前に伝えて欲しい事があると言う。私は、あいつの声から只ならぬ何かを感じたんだよ。だから、聞く気になった。まさか、こんな事になるとは思いもしなかったがな。」
「ウォンは、お前達を守るためにお前達を捨てたんだ。あいつは、あの時、カングループの裏のやっかいな事柄を全て担っていたのだそうだ。ある密売組織との抗争に巻き込まれたあいつは、命を狙われる羽目に陥っていた。家族にまで魔の手が伸びる事を恐れたあいつは、ソヨンにさえ何も言わずに姿を眩ましたそうだ。」
「・・・」
「ソヌ、お前は、決して捨てられたのではない、ずっと守られて来たんだ。」
「そんな・・・」
「あぁ、そうだろう。今更、そんな事を言われても過ぎ去った時間を取り戻せるわけなどないのだが・・・だが、いいか!ウォンは、命を捨ててまで、また、お前をあのカングループから、否、あのカンから救おうとしたのだ。」
「あのプライドの高い男が、ソヌ、お前だけのために、私に頭を下げて来た。お前を救って欲しいとな。」
「今更・・・」
「あぁ、今更だ。だが、だからこそ、お前は今まで生き延びて来られたのだよ。わかるか?それがウォンの愛し方だったのだ。」
「裏の世界で生きてゆく自分では、お前を幸せには出来ないと思ったそうだ。だから、ソヨンが死んだと聞かされた時でさえ、お前を引取りにはゆかなかったと、ウォンは、最愛のソヨンを失い、自暴自棄に陥り、荒んだ生活を送るしかなかったと・・・
お前がパク家に引き取られどんなにか安心した事か!
だが、それもつかの間、またも、カングループに壊されてしまったお前の幸せを心が潰されてしまいそうな思いで見守っていたそうだ。
しかも奪ったのは自らの銃弾だとは・・・
運命とは、こんな風に流されてしまうものかと己が人生を呪うしかなかったと言っていた。」
「ソヌや。お前の母、ソヨンは、お前を愛していなかったとでも思っているのか?いいか、ソヌ!ソヨンはおまえを愛していた。この世界中で一番大切な自分が守ってやらなくてはいけない小さな命だと言っていた。」
「・・・」
「あぁ、言いたい事は山程あるぼだろう、だが、最後まで聞いて欲しい。ソヨンは、想像出来るだろう・・・本当に幼い頃から何不自由なく育って来た。だが、ウォンと出会い、恋に堕ち、そして全てを捨ててウォンを・・・ウォンだけを選んだ。
私達を捨てても、それでも愛しているからと・・・
遊びだったはずのウォンもいつしかソヨンを心から愛するようになったと言う。
そして、お前が生まれた。
それはもう、ソヨンの喜びようと来たら・・・
僅かな幸せの時間に終わりが訪れ、ソヨンはウォンを失ってしまう。
真実を知る術も無くだ。
ソヨンは、ソヌ、お前を愛せなくなったんだ。
それは、お前を憎んでいたわけでは決してなく、ウォンを失った時点で、ソヨンの心は壊れてしまったのだよ。もう、普通の精神ではなかった・・・可哀想に・・・ソヌ、お前は余りにもウォンに似すぎていたようだ。
ソヨンは、お前を見る度にウォンを思い出し、わけもわからず彷徨い、泣き叫んだ。
許してやって欲しい。
ソヨンは、心の病気だったのだよ。
今更だと思うお前の気持ちは痛いほどわかるつもりだ。だが、ソヨンのお前への愛は偽りではなかった。それだけはわかってやって欲しい。」
「あなたの言いたい事は、それだけですか?」
「ソヌ・・・?」
「なら、もう、帰って下さい。そんな戯言今更聞かされた所で、何も変わりはしない!俺の事は放って置いて欲しい!」
「ソヌ・・・もう、カングループからは身を引け、いいか、ウォンが守り抜こうとしたお前の命を粗末にしてはいけない。それから、私の妻、そう、お前の祖母がお前に会いたがっている。一度、私の家を訪ねて欲しい。妻は、寝たきりで今日もここへ来たがったが、連れて来る事は叶わない。」
「ソヌ、もう一度、やり直そう。お前はとても優秀だと聞いている、どうだ、私の後を継いで見ないか?」
「私は、全てをお前に譲るつもりでいるのだが・・・」
「何を!言ってるんだ。この業界のトップに君臨しているシングループを俺に継げって・・・あっはははは・・・」
「何が可笑しい?私は、真剣に話しているんだ。」
「俺にそんな日の当たる場所など似合いはしない。もういいから、帰ってくれ。二度と俺の前には現れるな。」
「俺に係累はないんだ。」
「ソヌ・・・ソヌ、わかった。だが、今日は帰るが、また出直す事にするよ。お前が許してくれなくとも、お前は私の大切な孫だから。」
「勝手にしろっ!俺の知った事ではないっ!」
「ソヌ、もう一度だけ言って置く。いいな、カンには近づくな。それだけは、ウォンの命の代償だから。」

静かにドアの閉まる音がした・・・
俺は、その場に崩れ落ちた。
心の底から溢れ出す叫びを止めることは出来なかった。
 
その夜、俺の部屋からは、まるで獣の咆哮のような叫び声が途切れる事はなかった・・・

           To be continued.
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by pink_alien98 | 2007-01-21 08:03 | 創作☆ソヌ | Comments(6)
Reminiscence~CONCEALMENT~
愛されていたというのか・・・
この俺は・・・
そう、そこには、あの女の俺への愛しさが綴られていた。
成長してゆく俺の些細な言動が記されていた。
愛に溢れた言葉が・・・
何故?
これが真実ならば・・・
俺の辿って来た道は・・・
どうすればいい?
もう、戻ることなど出来ないというのに。
俺の瞳から溢れ出す雫を俺は止める事が出来なかった。
こんな俺にも流す涙はまだ、残っていたのか・・・
取り返しのつかない俺の人生・・・
ただ空回りして来たというのか!
例え様も無い空虚な思いが俺を埋め尽くす。
この全てを失ってしまったという喪失感は、生涯、拭う事など出来はしないのだろう。
もう、二度と誰かを愛す事など出来はしないと心が叫んでいた。
これから先、残された時間を人として生きることなどないのだと・・・
だが、俺にはまだ、確かめなければならない事があった。
何故?
あいつが本当に愛していたというなら・・・
何故、家族を捨てて行方を眩まさなければならなかったのか!
きっと、カンが関わっているはずに違いない。
俺の人生を狂わせて奪ったのがカンだとしたら、許せない!
この命の全てで報復してやる!
俺は、心に誓った。
この決着が付くまでは、仮面を被り続けようと。
徹底的にカンの犬に成り下がったとしても、必ず、暴いてやる。
あいつが隠し通して来たものが何なのか、この手で明らかにするその日まで、俺は、俺を捨てる。

それからの俺は、以前にも増して、酷く冷静で全ての感情を閉じ込めて、カンに言われるまま淡々と仕事をこなしていた。
徹底した俺の冷酷無比な行動に、俺の周囲は恐れを抱き、カンの下にソヌ在りとまで言わしめた。
俺は、日増しにカンの信頼を得て、いつの間にか裏の世界ではなく、表舞台の最上階、カンが最も誇る最高級ラウンジを任せられるまで上り詰めていた。
俺は、焦ってはいなかった。
今、この心の中に静かに燃え盛る憎しみの炎が俺を辛うじて支えてくれていた。
いつかでいい・・・
だが、必ずだ。
カンの尻尾を捕まえて、この命を賭けて、報復を。
その時が訪れようとしていた。
俺は、ある女の監視役を言い付けられた。
カンの愛人だというヒスと言う名の女・・・
まさか、その女との出会いが俺の全てをあんな形で奪うなんて・・・
まだ、俺は何も知らずにいた。
俺の運命を・・・
ただ、恐れてはいなかった。
知らなくてはならないのだ。
何としても・・・
俺と関わる事で命を失った彼らへの償いを込めて、俺は負けるわけにはゆかなかった。
俺に逢いたいと尋ねて来た男・・・
聞いたことのない名前だった。
緊張が走る。
だが、やはり恐怖感はない。
あぁ、きっと俺にはもう覚悟が出来ていたのかもしれない・・・
彼らの後を追う事を。
そうだ・・・生きる意味は、全てを知ること。
そして、カンの正体を暴く事が出来ればそれでよかった。
俺は、まだ、知らなかった。
全てを知る事が俺を苦しめる事になる事を・・・
この世の中には、知らなくてもよいことがある・・・

                      To be continued.
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by pink_alien98 | 2007-01-18 08:53 | 創作☆ソヌ | Comments(6)
Reminiscence~TRUTH~
ソヌは空のシリンダーを見詰めていた。
端からあいつには、俺を殺す意図はなかったと言うことか・・・
何故だ?
あいつは、俺があいつの息子だと知っていたというのか・・・
まさか・・・
だが、そうとしか考えられなかった。
スジョンが俺を裏切ってあいつの女だったなんて、そんな事は有得ない・・・
スジョンは、俺を愛し始めていたかもしれないのに。
そうだ、確かにスジョンは、俺の事を・・・
暖かかった・・・
俺もいつしか癒されていたのかもしれない。
この部屋で、幾度となく愛しあった。
身体だけ、いや、そうではなかったのかもしれない。
お互いに欠けている何かを埋めようと必死だったのかもしれない。
スジョンがあいつに抵抗した後は、全く無かった。
まるで、覚悟の死だと言わんばかりの最後の姿が、目に焼き付いて消える事は無かった。
そして、あいつも・・・
覚悟していたというのか?
俺に殺される事を。
何故だ?
俺を捨てたあいつが何故?
俺を庇おうとしたとでも言うのか?
そんな馬鹿な事が!
だが、それ以外に考える余地は無かった。
この手に残された鍵には、どんな意味があるというのか!
とにかくカンに悟られないように、慎重に行動しなければ・・・
ん・・・まさか、二人で俺を救ったというのか?
そうなのか!?
カンの信頼を俺は得た。
それは二人の犠牲の上にだ。
俺は今にも叫び出しそうだった。
このまま狂ってしまえばどんなに楽になれるだろう・・・
だが、俺にはそんな事は許されない。
探さなくては、真実を!
あいつの残したこの鍵で。
ソヌは暫くの間、いつも以上にアンテナを張り巡らせて、カンの動向を追っていた。
だが、何も変わらない。
だた、時間だけが無意味に過ぎてゆくだけだった。
ほとぼりも冷めた頃、俺は、あいつから渡された鍵が何処の鍵なのか調べる内に、あいつのねぐらだった小さな家を突き止めた。
様子を伺い、誰もいない事を確かめた上で、静かに鍵を回し、そっと中に踏み込んだ。
埃っぽい匂いがした。
何もない、あぁ、まるで俺と同じような無機質な生活感のない部屋だった。
ここに、何があると言うのだ。
何を俺に探せと言うのだ。
俺は、とりあえず、片っ端から引き出しやら箪笥やらを開けて行った。
だが、極端に物の少ない部屋のこと、すぐに何も見出せずにもう、開く所は無いように思われた。
だが、ふと・・・
壁に掛けられた絵画が目に留まる。
あいつにはふさわしくない・・・
そう、唯一この部屋の中で、異彩を放つ幼い少年の絵・・・
誰?
何処かで見た記憶があった。
母親に抱かれているようだった。
まさか・・・俺・・・
そうだ・・・そのまさかだ。
記憶の断片を辿って見る。
あぁ、確かにあの女に抱かれて絵を書いて貰った記憶がある。
確か、どこか家族で珍しく出かけたんだ。
どこだったのかは思い出せない。
だが、あの時は、まだ幸せだったような・・・
暖かい母の胸で安心し切ったような幼い俺がこっちを向いて笑っていた。
まるで、今の俺を哀れむように。
あぁ・・・こんな日もあったのに・・・
忘れていた。
俺は、その絵を壁から外そうと手を掛けた。
壁と絵の隙間から何かが滑り落ちた。
何だ?
俺は、その薄汚れたものを手に取って見た。
日記・・・
誰の?
埃を振り払うと、俺は、最初のページを捲っていた。
何か、見てはいけないものを見てしまうのではないかと、不安が押し寄せる。
そこには、俺の写真が貼ってあった。
笑顔の俺・・・
そして、最愛の息子ソヌへと記されていた。
華奢なあの女を思い起こさせる美しい文字で・・・
最愛の息子ソヌへ・・・
俺は、口に出して呟いていた。
嘘だ・・・こんな事があってたまるかっ!
有得ない!
信じられるものかっ!
俺は、今にも叫び声を上げそうだった。

            To be continued.
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by pink_alien98 | 2007-01-15 06:59 | 創作☆ソヌ | Comments(10)