貴方は、私の太陽だから・・・
だから、私は、月になりたい・・・
生きとし生けるもの全てに貴方は平等に愛を与える。
それは、何ものにも変えがたい安堵感と共に。
貴方に包まれるだけで、身体中が満たされ、暖かくなる・・・
けれど、私は貴方のたった一つでありたいの。
だから、月になりたい。
漆黒の闇を貴方の光を受けて、優しく照らす月になりたい。
哀しみに満ちた人を優しく包んであげたいの。
静寂の中で、その心を癒してあげたい・・・
私の光で・・・愛で・・・
一度でいいから、貴方に触れてみたい・・・
けれど、触れたが最後、堕ちてゆくだけね。
そのあまりの熱さに溶けてしまう・・・
だから、貴方から遠い所でその光を浴びるの。
叶わない夢を追い続けて、
満ちては欠け、欠けては満ちる・・・
まるで、私の心のよう・・・
愛が欲しいと鳴けば、いいのかな?
もしも鳴いたら、飛んで来てくれる?
いいえ、それは、叶わぬ夢だわ。
今宵も、私は、月になる・・・
貴方がいなきゃ輝けない月になる・・・