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LUNAママのぷれしゃす
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連れ連れなるままに大切な人や物、出来事について

by usa
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ヴァンパイア伝説~Mr.Lee!~152~
まるで瞬間移動のよう・・・
Mr.Leeがシンに掴みかかり、鋭い炎のような眼差しでその瞳を射るように見詰める。
赤く光る眼で!
血が滴り落ちそうなほど赤い唇には、鋭い牙・・・
今にも、シンの首元へ食い込みそうな勢いで・・・
だが、シンは、恐れを成した風も無く、平然としている。
その瞳は冷たく光り、微笑みさえ浮かべた様子が、Mr.Leeの闘志にまたもや油を注ぐ。
これ以上ないほどに、神経を逆撫でする。
シンの態度は、まるで、Mr.Leeなど取るに足らぬ相手と見做しているようだ。
こんな若僧に負けるわけがない。
そう・・・Mr.Leeは、侮っていたようだ。




シンは、やはり、半端なく、ヴァンパイアハンターの血を充分に引き継いでいたようだ。
臆する事無く、Mr.Leeの瞳を見返して来る。
その瞳には、底知れないパワーが溢れていた。
暫しのにらみ合いの後、信じられない事が・・・
最強のはずのMr.Leeがくず折れるように床へ。
純血種ではない弱みなのか!?
薄れゆく意識の中で、Mr.Leeに聞こえて来たのは、シンの「ほら、言ったでしょう。僕は、半端なく強いって!」
そして、J姫の泣き叫ぶ声が・・・
「Leeっ!」
J姫が、Mr.Leeに駆け寄りその胸に抱きしめる。
「Lee!Lee!お願いっ!眼を開けて!」
「Lee、聞こえないのっ!」
その場にMr.Leeを抱きしめたまま、J姫も崩れ落ちる。
「J、さぁ、おいで。来るんだ。いいかい、来ないと君の大事なMr.Leeには、僕からの100年の眠りをプレゼントする事になるよ。それでもいいの?」
「シンさん、100年の眠りって・・・」
「あぁ、僕がヴァンパイアハンターの最強の呪文を念じれば、君の愛するMr.Leeは、これから先、100年は静かに眠り続けるのさっ。」
「どう、それでも僕について来ないつもりかな?」
「そんな・・・100年なんて・・・」
「あぁ、僕にはその呪文を唱える資格があるんでね。」
「さぁ、J、どうする?」
「シンさん、お願い。私があなたについてゆけば、Leeに何もしないと誓ってくれる。」
「あぁ、J。いいよ。僕は、紳士だから、約束は守るよ。でも、それでもMr.Leeが僕を追いかけて来るのならば、容赦はしないけどね。」
「ええ、シンさん、わかったわ。私、あなたについてゆきます。だから、Leeをお願いっ!助けて!」
「O.K.お安いことさ。だけど、今、目覚めてもらっては、また、元の木阿弥だから、レイさんとスヨナさんに任せていいよね。」
「彼らに目覚めてもらって、Mr.Leeを連れ帰って貰おう。いいね。で、屋敷で目覚めて貰う。それで、いいかな?」
「ええ、本当ね。嘘じゃないでしょうね。もしも、裏切ったりしたら、私はあなたを一生かけて許さないから。」
「あぁ、わかったよ。僕のお姫様にかかっちゃ、仕方ないな。」
「シンさん、私は、あなたのお姫様じゃないわ!そんな呼び方は止めて下さいっ!」
「J、君は、僕の事をまだ、よく知らないようだね。」
「まぁ、いい。おいおい、これから僕の事を知って貰うからね。」
「もう、君は、僕のものだから、いいね。そこの所をよく理解して貰わないと。ねっ、Jさん。」
「私は、誰のものにもなったりはしないわ。いい、シンさん、あなたも覚えておいて下さい。私は、Leeだけのものだって事を!」
「あぁ、いいさ。覚えておくよ。でも、そんな事いつまで言っていられるかな?」
「さぁ、じゃ、レイさんとスヨナさんに目覚めて貰うから、君から伝えてよ。いいね。」
そう言い放つとシンは、レイとスヨナの側に近づき、そっとその肩に触れた。
その途端、二人は覚醒したが、まだ、状況が掴めずにお互いを見詰め合うのだった。
そんな二人に悲しみに満ちた瞳のJ姫が話しかける。
「レイさん、スヨナ。お願い、何も聞かずにLeeをお屋敷へ連れて帰って下さい。そして、Leeに伝えて・・・愛していたと・・・でも・・・」
J姫の声は震えていた。
「でも・・・今は、このシンさんを愛していると、だから、私の事は忘れて欲しいと。」
「姫様っ!何を仰っているのですかっ!何を!」スヨナが叫ぶ。
「スヨナ、お願いだから、私の気持ちをわかって、お願い・・・」
「Leeにもう二度と私を探さないでと伝えて、それが彼のためなの。いい、スヨナ、これは、あなたの主人としての私の最後の命令です。」
「姫様・・・」
「レイさん、お願い。Leeを、Leeを頼みます。そして、お屋敷へ帰ってLeeが目覚めたら、その事を私に心で伝えて下さい。お願いします。どうか、Leeをいつまでも守って下さい。全てのものから。」
「姫様、承知致しました。このレイが命に変えましても必ず、Lee様のお命は守りますから、ご心配は無用でございます。よろしいですね。」
「ええ、あなたが頼りです。そして、スヨナ、有難う。本当に今まで、有難う。こんな私を許してね。いつかわかって貰える時が来ると信じているわ。」
「姫様・・・」
「さぁ、もう、いいかな?」
「じゃあ、お二人ともMr.Leeをよろしく!Jさんは、僕が幸せにすると伝えて下さい。そして、もう、僕達の事は忘れるように。では、どうぞ、お引取りを。」
「レイっ!何故!引き下がるの!ねぇ、レイっ!!」
スヨナが絶叫する。
だが、レイは、ただ、静かに言い放った。
「スヨナ。姫様のご命令は絶対だろう。さぁ、Lee様を支えて、お連れしなくては。」
スヨナは、レイの態度から、ここは引き下がるしかないと・・・
レイはMr.Leeを抱き抱えると、スヨナを従えて、J姫に静かに一礼すると踵を返して、シンの屋敷を後にした。
屋敷の外へ出ると、もちろん、スヨナがレイに物凄い剣幕で噛み付く。
「レイっ!説明して、何故!何故!姫様を置いて帰れるの?置いて帰れるって言うの!」
「あなたがそんな人だとは思いもしなかったわ!!」
「スヨナ、落ち着け、これは、大変な事なんだ。いいか、すぐにMr.ソンに知らせて、尋常ではないのだから。」
「僕達の力では、あのシンには、太刀打ち出来はしない。」
「そんな・・・」
「いいや、本当の事さ。わかるだろう、Lee様が本気になった事が・・・なのに、この状態なのだから。」
「・・・ええ。」
「レイ、わかったわ。すぐにMr.ソンにお屋敷へ来て頂きます。」
「あぁ、そうしてくれ。たぶん姫様が仰ったように、お屋敷に戻ればLee様は目覚めるのだろう。だが、Mr.ソンでなければ今のLee様を冷静に抑える事は無理だ。いいね。」
レイは、Mr.Leeを車の後部座席に静かに下ろすと、スヨナと共に、屋敷へと車を全速力で走らせた。
 
                To be continued.
by pink_alien98 | 2006-12-05 05:40 | プチ創作☆Mr.Lee | Comments(18)
Commented at 2006-12-05 07:38 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by pink_alien98 at 2006-12-05 08:09
>2006-12-05 07:38の非公開さんへ。
おはようございます。
ミアネ~。痛くさせちゃったね。
ええ、でも、そ、HAPPY ENDが好きっ、悲しいのは駄目だから・・・
お褒めの言葉・・・余りあるものでございます。
有難うございます。
拙いこの文章を読んで下さる方がいることで、こんなに長くなってしまいました。
ふふ・・・プチ創作のプチの意味が今では違う意味に・・・
一回一回がプチって事で。
はい、また、UPしたいです。
Commented by badtzmaru at 2006-12-05 08:32 x
LUNAママさん おはようございます!

Mr.Lee J姫の事になると冷静になれなくて・・・
最強のはずのMr.Lee 純血種ではない弱みで シンの力に負けるなんて 悲しいわ
J姫 Mr.Leeを思って強くなって それを理解するレイ・・・スヨナは J姫命だから なかなか納得出来ないわよね

これからシンがJ姫にどうでるか? 心配です J姫きっとシンの事拒絶するだろうから

筆頭家臣のMr.ソンの力を借りて シンと対決・・・でも不安が
最後はカイン伯爵が出てくるのかしら?
(ママさん 今朝のMr.Leeで う~ンとなっていた気持ちが↑のプチの意味に・・で ホットしてきました)
Commented by チョッパー at 2006-12-05 10:28 x
LUNAママさん、おはようございます。

久しぶりのヴァンパイアですね。
読んで悲しくなってしまいました(T_T)

シンにはLeeでさえ、太刀打ちできないの?
Jはどうなるの?・・Leeの母親と同じ様にはならないですよね。
そんなことには成らないですよね。絶対に・・・・
沈んでしまいました。(ーー;)

どんなにバカップルでも、ラブラブのふたりがいい!!



Commented by ko at 2006-12-05 12:56 x
うさるなさま。おはようございます。
ずっと、待っていました〜!
久々のMr.Leeのお出ましに”拍手〜”
 でも、ちょっぴり、ドキドキ、そして、つらい・・・
早く続きが読みたいな〜とお願いしてしまいそう。

いえいえ、お忙しいのに、こんなお願いをしては、申し訳ないです。
でも、ず〜っと楽しみに続きを待っています。
よろしくお願いします。
Commented by pink_alien98 at 2006-12-05 14:05
>badtzmaru さん、こんにちは。
はぁ~い、ミアネ~。
ちょっと辛いシーンが続いてますが・・・
Mr.ソンが登場!
強い強い味方ですから。
まだ、漠然としか頭の中にないから、どうなるかしら?
自分でも楽しみな変な奴でございます。
Commented by pink_alien98 at 2006-12-05 14:11
>チョッパーさん、こんにちは。
ミアネ~、悲しくさせてしまって・・・
はい、私は、基本的にHAPPY ENDを好みますから!
悲しいお話は本当の映画で充分ですから・・・
はい、また、バカップル書きましょう。
Commented by pink_alien98 at 2006-12-05 14:23
>koさん、こんにちは。
その後、如何お過ごしでしょうか?
社会復帰は、如何?
ふふ・・・戻れましたか?日常に・・・
ずっと待っていて下さったのね。
ミアネ~。いつも有難うねっ。
結構、間が空いてしまっていたんだと・・・
はい、頭の中を整理して。
Commented at 2006-12-05 14:45 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by リリー at 2006-12-05 18:11 x
LUNAママさん、皆さん、こんばんは♪

いつも冷静なLeeがこんな事になるなんて・・・胸がくるしいです 
自分の目の前でLeeが倒れたのですから、J姫の気持ちは
どんなでしょう・・・それも自分の不注意のために・・・
ママさん、どんなにバカップルでもいいから、早く二人を
幸せにしてあげてください!!

mr・ ソンの力を信じています・・・そしてJ姫を無傷でLeeのもとへ
返してあげてくださいね。。。
Commented by pink_alien98 at 2006-12-05 18:36
>2006-12-05 14:45の非公開さんへ。
こんばんは。
ええ、今はまだ、勝てないの。
はい、ダレンでは悲しい思いをしました。
HAPPY ENDが好きです。
だから、このままじゃ終われませんので・・・

よかったですね。
ライトグリーンって彼にすれば、珍しい色でしたよね。
思わず、あなたも微笑返ししたでしょう・・・ふふ・・・
Commented by pink_alien98 at 2006-12-05 18:39
>リリーさん、こんばんは。
苦しくさせて・・・
今回、皆さんに辛い思いさせてますね・・・
ミアネ~。
はい、出来るだけ、早くとは・・・
でも、まだ、文章にはなっておりません。
待っていて下さいな。
う~ん、無傷でね・・・はい。
Mr.ソンは半端無く強いのは、前回のMr.Leeとの闘いで証明済みだから。
Commented by cheerfully at 2006-12-05 19:39 x
LUNAママさん、ただいま^^

やはり、シンさん只者ではないのね~純血種だし
半分は人間のMr.Leeでは敵わないのね~(>へ<) ←涙を堪える

はぁ~シンさんの弱点って何にもないのかな~
しかし、J姫もかなり苦しい苦渋の決断したのね~
はぁ~Mr.LeeとJ姫、いったいどうなるんよ~(*ノ_<*)エーン

早くMr.ソン~Mr.Leeのチカラになってね~^^

Commented by pink_alien98 at 2006-12-05 19:42
>cheerfullyちゃん、お帰りぃ~。
うん、手強いねっ!
今のLeeでは勝てない・・・
でも・・・
待ってて。
J姫の最愛の最強のMr.Leeだから・・・
Commented at 2006-12-06 00:49 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by pink_alien98 at 2006-12-06 07:13
>2006-12-06 00:49の非公開さんへ。
おはようございます。
ミアネ~、泣かせてしまって・・・
はい、これからMr.Leeの反撃が・・・
まだ、漠然としておりますが・・・
Commented at 2006-12-06 10:46 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by pink_alien98 at 2006-12-06 17:39
>2006-12-06 10:46の非公開さんへ。
こんばんは。
あはは・・・呼びすてかい?
でも、そ、ちょっと鼻持ちならない小僧っ子でしょう。
でも、強いのよね・・・
待ってて、このままLeeが引き下がるわけはないから。
いい所、突いてくれますねぇ~。
ええ、長がいます。
まだ、シンも完全に引き継いでいるわけではありませんから・・・
Leeと一緒、次期後継者ですもの。
さて、考えなくちゃね・・・
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