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LUNAママのぷれしゃす
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連れ連れなるままに大切な人や物、出来事について

by usa
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ヴァンパイア伝説~Mr.Lee!~169~
待ちわびた就業時間・・・
やっと訪れるはずのJ姫との二人だけの時間。
そう、だが、遣り残した仕事に思わぬ時間を取られた。
逸る心を押し留めて、書類に目を通し、サインを書き込んでゆく。
レイが、静かに入って来た。




「Lee様、誠に言いにくい事なのですが・・・」
「レイ、何だ?」
「いえ、それが、イさんがせっかくご一緒に仕事を始めたばかりなのに、姫様の企画力はとても捨て難いと仰られて、もしも、企画室で社員達と一緒が差しさわりがあるのならば、ご自分とだけコンタクトを取らせて欲しいとLee様に伝えて欲しいとの事です。」
「何だって!そんな事を許せるはずが無いじゃないか!レイ、そんな話は僕を通すまでも無い、わかっているだろう!」
(あぁ、わかっておりますとも、重々、承知の上でございますとも、はぁ~)
「お言葉ですが、イさんからの是非にとの申し出でありまして、私の独断では決める事ではないと判断致しました故の事。」
「あぁ、わかった。あいつ・・・僕をからかって楽しんでいるのだろう。そうに違いない。」
「Lee様、そのような事はないかと、イさんはあのように見えてもお仕事だけは、決して手を抜かれるような事はなさらないと業界では有名な方です。」
「姫様のセンスを認めていらっしゃるのでしょう。わたくしも姫様の感性には、驚かされる事ばかりですので。その素晴らしい才能を生かされないのは、実に残念なことだと常々思っておりました。
否、しかし、何よりも大切な事はお二人の関係が穏やかであることに限ります!」
「なので、お断りになるにしても、Lee様自らでないと問題があるのではないかと・・・」
「あぁ、わかったよ。僕がイさんに話そう。彼は、何処?」
「はい、まだ、企画室かと思われますが、ただ・・・」
「ただ、何だ!」
「はい、もしも、今日が最後になるのならば、姫様を夕食にご招待したいとの事でございます。」
「ん・・・それは、どう言う意味だ?二人でと言うことなのかっ!」
「いえいえ、とんでもございません。もちろんLee様もご一緒にと言う事で。」
「わかった、では、そこで、話をしよう。ところで、お前も一緒なんだろうな?」
「えっ!わたくしもですか?そこまでは、イさんにお聞きしておりませんが。」
「なら、構わない、お前も、そうだ、スヨナも一緒に。いいな。」
「はい、では、その旨、イさんへ伝えて参ります。」
「あぁ、頼む。」
レイの背中を見送るMr.Leeの心中穏やかならぬこと、間違い無しだった。
「何が、最後になるなら食事をだ!まだ、僕とはずっと仕事上のパートナーだろう!」
「はんっ!何が・・・ったく・・・」
机の周りをブツブツと独り語ながら、ウロウロするMr.Leeは、傍からは笑える光景ではあった。
が、本人にとっては、とんでもない災難のようなものでしかなかった。
「イ・ミンチョル・・・どうして一緒に・・・仕事なんか・・・あぁ・・・」
だが、彼の力は今のユリウスにとって必要不可欠であったのだから、Mr.Leeも公私混同するわけにはゆかなかった。
忍耐・・・これに尽きる。
だが・・・また、焼きもちからJ姫を・・・
そんな自分が・・・
また、一つ、大きなため息が出る。
そこへ、レイが戻って来た。
「Lee様、イさんがご自分の行きつけの日本食は如何かと?たぶん問題は無いとお答えして置きましたが、よろしいですね。」
「あぁ。構わないさっ、何でも。・・・さっさと済ませてとにかく屋敷へ帰りたいっ!」

それが間違いだった。
日本食など、口にしたことがなかった。
もちろん箸など使った事も初めて・・・
イ・ミンチョルは食べ慣れた手付きで器用に箸を使う。
J姫は、珍しい美しく飾られた料理に目が釘付けで、箸の使い方さえ、イ・ミンチョルから手を添えて貰って教授までされている。
Mr.Leeは、何を口にしたかなどとは、全く、頭になかった。
ただ、怒りに満ちて、辛うじて席を立たずにいるのが精一杯だった。
レイは、気が気ではなかった・・・
いつ、Mr.Leeが席を蹴って立ち上がり、J姫様の手首を思いっきり掴んで・・・
走り出しそうだったから・・・
よくぞ、ここまで、我慢して下さったことか・・・
当のJ姫様は、全てが初めての経験で笑みが零れるばかり・・・
あぁ・・・
まずいっ!
このままでは、本当にまずい・・・
一発触発のままやっとデザートまで漕ぎ着けた。
そこで、徐にイ・ミンチョルは、今回のJ姫の企画への不参加について、切り出して来た。
「Mr.Lee・・・何故?こんなに優秀なJさんを企画から外されるのか、僕には納得がいかないのですが・・・」
「ん・・・あ、その・・・つまりJはですね。そ、Jがいる事で、社員がどうも
仕事がし辛いという報告があったので、この企画は、我が社にとって今後の発展に大きく関わって来るものであり・・・で、ですね。だから、絶対に成功させたいのですよ。その為に貴方にもご足労頂いているわけですし。だから、出来るだけ効率のよい形で有能な社員達に働いて貰いたいのです。」
「あぁ、わかります。でも、その一番有能な社員がJさんだとしたら、如何かな?」
「・・・」
「いやいや、Jはまだ、大学も途中ですし・・・ユリウスではまだまだ。」
「それは、あなたらしくもないな。Jさんがあなたの奥様だからですか?有能だと認めたくはない?うん?」
「そんなことはないっ!あっ、失礼。いえ、ありません。」
「Jが優秀な事は、僕が一番わかっているつもりです。だが、やはり、社員にとってJは、社長夫人なのですよ。だから、仕事が遣り辛くなる。わかりませんか?」
「そうですか、わかりました。ならば、直接、社には出社なさらずとも僕のアドバイザーとしてご意見を伺う事はよろしいですね。Mr.Lee。」
「うっ・・・それは・・・それは、かまわないですよ。だが、あぁ、では、Jは、僕の秘書としてユリウスに出社しますから、僕の部屋でどうぞ。うん、それがいいでしょう。それなら、社員の目にも付きませんからね。」
(えっ!?いつから私はLeeの秘書になったの?)
戸惑うJ姫。
そんな事にはお構いなしのMr.Lee。
「じゃ、食事も終わりましたので、僕達はこれで失礼させて頂きますが、何か、他には?」
「いいえ、どうぞ、僕は、もう少し、飲んで帰りますから・・・」
「では、失礼致します。」
イ・ミンチョルを残し、屋敷へと向かう車の中では、これ以上無いほど、ご機嫌斜めのMr.Leeと美味しい物を食べてご満悦のJ姫。
これで、一波乱無い方が可笑しいと言うもの・・・
さて、今宵は・・・

                 To be continued.
by pink_alien98 | 2007-03-29 09:00 | プチ創作☆Mr.Lee | Comments(18)
Commented at 2007-03-29 10:35 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by pink_alien98 at 2007-03-29 10:40
>2007-03-29 10:35の非公開さんへ。
おはようございます。
ふふ・・・見えたぁ?
Leeの顔・・・
そ、ほんと、全く、どうするつもりかしらねぇ~?
あはっ、無理やりは・・・
ふぅ~。

なるべく早くUPしたいなと・・・だって、週末は無理そうだもの。(苦笑)。

で、わぁ!ワクワク・・・
待ちますわ。
Commented at 2007-03-29 11:43 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by リリー at 2007-03-29 12:45 x
LUNAママさん、皆さん、こんにちは♪

ママさんお忙しいのに、Lee&J姫のUP、嬉しいです~
今やLeeの乳母の気持ちの私としては、この先どうなるのかと
気が気じゃないんです^^;
ほら、そうでなくても、あっちも、こっちもでしょ><;
ママさんの二人はいつもラブラブで、幸せでいてほしい~~

今回はやっぱりJ姫がちょっと・・・な気がします。
今夜はどんな夜になるのかな?
J姫、早くLeeのすべてをヨンスさんの様に理解して、時には
Leeの母になってやってね~~おねがい~^^
Commented by pink_alien98 at 2007-03-29 16:46
>2007-03-29 11:43の非公開さんへ。
こんにちは。
いえいえ、こちらこそ、書き込み有難うございます。
私もよっ!
ここで、語り合えるのはとっても幸せでございます。

はい、まだまだ・・・
でも、可愛いでしょう?
可愛ッ過ぎかなぁ~?
Commented by pink_alien98 at 2007-03-29 16:49
>リリーさん、こんにちは。
いえいえ、なかなか思うようにはゆきませぬ。
そそ、ラブラブで・・・
う~ん、やっぱり、姫が・・・
ええ、どんな夜に?
ふふ・・・
いつもとは違うとだけ言わせて・・・うふっ!
まだ、頭の中ですけどね・・・


Commented by fu-rinnosuika at 2007-03-29 17:50 x
LUNAママさん、みなさま、こんばんわ☆ミ

いやだ~~~、Leeったら・・・そんなに妬いて・・・
でもなんだかとても可愛いです(///ω///)テレテレ♪

姫はとても純真で可愛いひとだものね^^
あたしはとっても羨ましいよ・・・(/ー ̄;)シクシク(何で泣くの~~~笑)

LUNAママさん、いつも楽しませてくれて、ありがとうです=*^-^*=にこっ♪

いつもと違う?激しい??それとも・・・・???
どんな夜になるんだろう・・・(わくわく)

今、身体きつくっても、こうしてママさんちでも沢山楽しみ貰ってますから
まだ頑張れるわ~~^^
いつも優しい言葉をありがとうです。。

LUNAママさん、無理をしないでね^^



Commented at 2007-03-29 20:20 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by pink_alien98 at 2007-03-29 20:22
>suikaさん、こんばんは。
ふふ・・・可愛いLeeでしょう。
もっとかっこいいはず・・・だってヴァンパイアの王になるんだもん。
でも、まだ、もう少し、このままで・・・いい?
楽しんで下さって、本当に嬉しいよぉ~。
はいっ、いつもと違う夜が、進行中でございます。
早く、文字に落としたいけれど・・・

この苦しい季節が通り過ぎて、健やかな日々が訪れますように、祈っています。
いえいえ、こちらこそ、いつのアリガトです。
はい、無理はしていないから、大丈夫だよ。
Commented by pink_alien98 at 2007-03-29 20:38
>2007-03-29 20:20の非公開さんへ。
こんばんは。
いえいえ、好きでUPしているから大丈夫よっ。
うん、またよねっ!
そそ、ミンチョルらしいでしょう。
はい、かなり・・・やばい状況かと・・・(笑)。
ええ、もう少し待って下さいな。
桜、あっという間に満開になって参りました。
雨で、散ってしまわないといいですね。
Commented by momoka84 at 2007-03-29 21:13 x
うさるなさん、 こんばんは~☆

LeeのUP ありがとうございま~す^^
えっ!…いっもと違う夜って…???
J姫大丈夫かなぁ・∩・?
いっもと違う♂♀お仕置き(爆)?!

続きを、 お待ちしています^〇^/☆

Commented at 2007-03-29 22:37
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2007-03-30 00:40 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by pink_alien98 at 2007-03-30 08:30
>momoka84さん、おはようございます。
ううん、違うよぉ~。
ふふ・・・お楽しみに・・・
もう少し、この悪戯好きなうさのお遊びにお付き合下さいな・・・
Commented by pink_alien98 at 2007-03-30 09:01
>2007-03-29 22:37 の非公開さんへ。
おはようございます。
ふふ・・・ブログ、秘密です。
何故?
はは・・・創作がゆえです!
絶対に秘密!
ビョンホンシ大好きは、う~ん、ドーム行って怒られました。
遅い!!!って(これ、結婚してこのかた、初めての夜の一人外出でした。しかも、この年になって)
だから、好きなのは知っています。
でも、グッズは、知りません。あはは・・・まっ、あちこち開けない人なので、たぶん、大丈夫。
カレンダーも写真も飾ったままだよ。
でも、ちびビョンホンシには、隠れて貰っています(爆)。

Leeは、あと残り少し、書きあげたらUPしま~す。

ふふ・・・彼のお箸使い、可笑しい・・・もう、何でもいい人なので、よく見ていなかったわ。
全てが好きなもので・・・あはは・・・
Commented by pink_alien98 at 2007-03-30 09:04
>2007-03-30 00:40 の非公開さんへ。
おはようございます。
あぁ!心強い励ましに深謝。
有難うございます。
楽しみながら書いてゆきたいから・・・
ふふ・・ちょっと違う・・・夜。
待っていて下さいませ。
Commented by cheerfully-red537 at 2007-03-30 10:17
まだまだ一波乱がありそうなのね~
というかMr.Leeのヤキモチって可愛いよね♡
しかし、食事したけど何を食べたか忘れるって^^;

毎回だけど...J姫、ちょっとは周りも見てね(汗)

で、今夜は今までとは違う夜なのね~
過去ログ読んだ方がいいのかな^^;
(169話の中の一夜探すの大変だし(爆))

まぁ~LUNAママさんの悪戯心いっぱいの夜を
楽しみに待ってるわ^^
Commented by pink_alien98 at 2007-03-30 13:35
>cheerfully ちゃん、こんにちは。
PCがとっても不具合で・・・
送信出来なくて・・・
で、Lee・・・可愛いっ?
ふふ・・・よかったぁ~。
そそ、何を食べても同じだったと思うの。
ふふ・・・きっと違う夜のはず・・・
う~ん、でも、自分で書いても忘れてる・・・
このシチュエーションはなかったはずなんだけどなぁ~。
はい、悪戯っ子にお付き合いお願い致しますぅ~。
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