THE NIKKEI MAGAZINE 9月 Sundy16September 2007 no.40
より抜粋
SHOT shot SHOT
雨をみたかい?
バングラディッシュ、首都ダッカ
雨季7月
取材中に激しい雨
停電
3人の少年は雨のシャワーを祈りでも捧げるかのように一心不乱に浴びていた
都市部でも水道が通っていない所が多く
エアコンはもちろん扇風機すら多くはない
停電は日常茶飯事
湿度90%
30度を越す蒸し暑さ
降りが弱くなって少年達は顔を上げる
全てを洗い流したようなさっぱりとした笑顔
☆こんな雨に出会うことなんて・・・
もう、何時以来会っていないのだろう?
ちょっと暑いっちゃ、エアコンを頼り、何だか、とっても申し分けない気持ちになった。
何もかもが、平均的に満たされ、今の生活に不満などありはしない・・・
もちろん、言い出せば切がないのはわかっている。
けれど、それは、精神的な事であって、彼らのように生きる事に直結したものではないのだ。
とりあえず、生活する事に何の不自由もないここに私は、暮らしているのだ。
水道の栓を捻ればお水が出るのが当たり前の生活。
それなのに、いつしかそれは、当たり前であって、感謝を忘れがち・・・
回りを、そう、世界をグルッと見回さなきゃ・・・
今の幸せに心からの感謝を捧げ、今を大切に自分に出来る事でいいから、少しづつ・・・
そんな風に原点に返してくれる事に出会える事は、何て、幸せなことなのだろう!