「あっ!アシュレー、駄目っ!」
「えっ?」
「リナ・・・、僕が嫌?」
「違うの。今までよりも、もっともっと、貴方が好きよ。愛しているわ・・・。
そして、貴方の赤ちゃんも・・・。」
「・・・。」
「リナっ!」
「本当に!そうなんだね。僕の・・・。」
アシュレーは、優しくリナを包み込むように、抱きしめた。
「う~~ん・・・」
「Lee!嫌っ、行かないで!」
「J、どうした?僕はここにいるよ。」
「あっ、Lee・・・。私、怖かったの。とっても・・・」
「貴方が消えてしまいそうで!」
「僕はどこへも行かないよ!」
「わかってるだろ。僕は君のナイトなんだから。」
J姫のうなされた事で、Mr.Leeは過去の旅から一気に
愛するJ姫の側へと引き戻された。
「大丈夫だ、約束しただろ。」
「朝まで、側にいるよ。」
「ええ・・・、でも。」
「でも、何?」
恥ずかしそうに俯くJ姫。
「どうした?言ってごらん。」
とても小さな声で・・・
「貴方の腕の中で眠りたいの・・・。」
耳まで真っ赤になりながら、恥らうJ姫。
Mr.Leeは、愛おしくて、思わず抱き寄せずにはいられない!
「J,君の甘えたさんは、いつになったら、卒業するのかな?」
Mr.Leeの左眉がいつもの様に悪戯っぽく上がった。
「さぁ、おいで、僕のお姫様。」
逞しい両腕を差し出すMr.Leeのその腕の中に、
すっぽりと収まってしまう華奢なJ姫。
抱きしめるとJ姫の甘い香りにMr.Leeは、自分を抑えることに
意識を集中しなければならなかった・・・。
To be continued.